クリヤ塗料/クリヤラッカー/黒ワニス/KU値
塗料用語において、”a)塗料及びその組成、構成、製造、性質”に分類されている用語のうち、『クリヤ塗料』、『クリヤラッカー』、『黒ワニス』、『KU値』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”a)塗料及びその組成、構成、製造、性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『クリヤ塗料』、『クリヤラッカー』、『黒ワニス』、『KU値』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 a)塗料及びその組成、構成、製造、性質 】
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1036
用語: クリヤ塗料
定義:
素地に塗装したとき、保護的、装飾的、又は特殊性能をもつ個体で、透明な膜を作る塗料。
顔料を含まない。
備考:
主に酸化によって乾燥するクリヤ塗装は、ワニスという。
対応英語(参考):
clear coating material,
clear coating
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1037
用語: クリヤラッカー
定義:
木材の透明塗装に適し、ラッカーエナメル塗装の際の仕上げ塗りに用いる液状・透明・揮発乾燥性の塗料。
硝酸セルロースを主な塗膜形成要素とし、自然乾燥で短時間に溶剤が蒸発して塗膜を形成する。
硝酸セルロース、樹脂、可塑剤などを溶剤に溶かして作る。
JIS K 5531 参照。(※1)
対応英語(参考):
clear lacquer
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1038
用語: 黒ワニス
定義:
ビチューメン(※2)を主な塗膜形成要素として作ったワニス。
乾性油を含む黒色ワニス(ジャパンブラック又はブラックジャパン)もある。
対応英語(参考):
bituminous varnish,
black varnish,
black japan,
Japan black
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1039
用語: KU値
定義:
ストーマー粘度計で測定して得た塗料のコンシステンシーを示す数値。
対応英語(参考):
KU value,
Krebs unit
(※1)
JIS K 5531 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5531
ニトロセルロースラッカー
(※2)
ビチューメンとは、元来は、色、硬度、揮発性など不定の天然炭化水素化合物の総称です。
現在では、石油化学工業・石炭化学工業でできるタール・アスファルト・ピッチも含めた黒又は黒褐色の液状ないし樹脂状の物質の総称です。
大部分は二酸化炭素に溶けます。
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