ハイソリッド塗料/ハイビルド塗料/バインダー/パテ
塗料用語において、”a)塗料及びその組成、構成、製造、性質”に分類されている用語のうち、『ハイソリッド塗料』、『ハイビルド塗料』、『バインダー』、『パテ』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”a)塗料及びその組成、構成、製造、性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『ハイソリッド塗料』、『ハイビルド塗料』、『バインダー』、『パテ』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 a)塗料及びその組成、構成、製造、性質 】
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1085
用語: ハイソリッド塗料
定義:
適切な成分を選択することによって、揮発成分をできるだけ低く抑え、かつ、満足できる塗装作業を維持している塗料の総称。
対応英語(参考):
high-solids
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1086
用語: ハイビルド塗料
定義:
1回の塗装で、通常よりも厚い塗膜が得られる塗料の総称。
ハイビルドは、チキソトロピー(※1)、低揮発分又は低粘度成分の化学反応による硬化によって達成される。
対応英語(参考):
high-build
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1087
用語: バインダー
定義:
顔料を結合(bind)し、膜を形成するビヒクルの不揮発性部分。
対応英語(参考):
binder
分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質
番号: 1088
用語: パテ
定義:
下地のくぼみ、膨れ(※2)、あな などの欠陥を埋めて、塗装系の平滑さを向上させるために用いる肉盛り用の塗料。
顔料分を多く含み、多くはペースト状である。
対応英語(参考):
putty
(※1)
チキソトロピーとは、振り混ぜ、かき混ぜ又はそれに代わる機械的にかき混ぜたとき、粘度(コンシステンシー)が低下し、放置すると元の状態に戻る可逆的な性質のことです。
(※2)
膨れ(ふくれ)とは、塗膜に泡が生成する現象です。
水分・揮発成分・溶剤を含む面に塗料を塗ったとき、又は塗膜形成後に、下層面にガス、蒸気、水分などが発生、侵入したときなどに起こります。
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