耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

溶剤可溶物/溶剤不溶物/ラッカーエナメル/ラッカーサーフェーサー



塗料用語において、”a)塗料及びその組成、構成、製造、性質”に分類されている用語のうち、『溶剤可溶物』、『溶剤不溶物』、『ラッカーエナメル』、『ラッカーサーフェーサー』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”a)塗料及びその組成、構成、製造、性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『溶剤可溶物』、『溶剤不溶物』、『ラッカーエナメル』、『ラッカーサーフェーサー』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 a)塗料及びその組成、構成、製造、性質 】


分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質

番号: 1107

用語: 溶剤可溶物

定義:
塗料の中の、溶剤に溶ける不揮発性の成分。
塗膜形成要素、可塑剤の混合物などが含まれる。

対応英語(参考):
solvent soluble matter


分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質

番号: 1108

用語: 溶剤不溶物

定義:
塗料の中の、溶剤の溶けない成分。
主に顔料。

対応英語(参考):
solvent insoluble matter


分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質

番号: 1109

用語: ラッカーエナメル

定義:
金属面・木材面の有色不透明な塗装に適する液状・揮発乾燥性の塗料で、セルロース誘導体を塗膜形成要素とし、自然乾燥で塗膜を形成する。
セルロース誘導体、樹脂、可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに顔料を分散して作る。
JIS K 5531 参照。
(※1)

対応英語(参考):
lacquer enamel


分類: 塗料用語 > a)塗料及びその組成、構成、製造、性質

番号: 1110

用語: ラッカーサーフェーサー

定義:
ラッカーエナメル塗装の際の中塗りに適する液状・不透明・揮発乾燥性の塗料で、硝酸セルロースを主な塗膜形成要素とし、自然乾燥で短時間に研磨しやすい塗膜を形成する。
硝酸セルロース、樹脂、可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに、顔料を分散して作る。
JIS K 5535 参照。
(※2)

対応英語(参考):
lacquer surfacer


(※1)
JIS K 5531 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5531
ニトロセルロースラッカー

この規格では、ニトロセルロースラッカーのうち、木材面の透明塗装及びラッカーエナメルで塗装したときの仕上塗りに使用するクリヤラッカー、並びに金属面及び木材面の上塗りに使用するラッカーエナメルについて規定されています。
この規格では、ニトロセルロッカーには、ホルムアルデヒド系防腐剤、ユリア系樹脂、フェノール系樹脂及びメラミン系樹脂のいずれも含まないものとされます。
また、ニトロセルロースラッカーは、工業用にトロセルロースとアルキド樹脂とを主な徒膜形成要素とし、自然乾燥で短時間に塗膜を形成する液状・揮発乾燥性の塗料です。

(※2)
JIS K 5535 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5535
ラッカー系下地塗料

この規格では、主としてラッカーエナメル塗装の際の下塗り又は中塗りに用いるラッカー系下地塗料について規定されています。
ラッカー系下地塗料には、ホルムアルデヒド系防腐剤、ユリア系樹脂、フェノール系樹脂及びメラミン系樹脂のいずれも含まないものとされます。
ラッカー系下地塗料は、工業用ニトロセルロース・樹脂・可塑剤などを溶剤に溶かしたビヒクルを顔料に分散させた不透明・揮発乾燥性の液状又はペースト状の塗料で、工業用ニトロセルロースを主な塗膜形成要素とし、自然乾燥で短時間にと膜を形成するものです。