耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

付着強さ/不粘着/不粘着性/ブルーミング/フロスチング,霧状しわ



塗料用語において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている用語のうち、『付着強さ』、『不粘着』、『不粘着性』、『ブルーミング』、『フロスチング,霧状しわ』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『付着強さ』、『不粘着』、『不粘着性』、『ブルーミング』、『フロスチング,霧状しわ』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 b)塗膜及びその性質 】


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1592

用語: 付着強さ

定義:
乾燥した塗膜と素地との間の付着力の総和。
JIS K 5600-5-6、JIS K 5600-5-7
(※1) 参照。
備考:
素地は未塗装又は既塗装でもよい。

対応英語(参考):
adhesive strength


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1593

用語: 不粘着

定義:
規定されたグループの合成繊維ガーゼを、規定された時間、規定された負荷を掛けて圧着したとき、正常な視力の肉眼で見て、表面に跡の残らない塗料塗膜の状態。
JIS K 5600-3-6 参照。
(※2)

対応英語(参考):
print free


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1594

用語: 不粘着性

定義:
塗膜の表面の粘着しにくい性質。
多くの塗料の塗膜は、湿度が高いときや、温度が高いときに粘着性を生じる。
塗料一般試験方法は、塗面にガーゼを置き、おもりを載せて一定時間おき、ガーゼをはがして、粘着の程度と塗面にできた布目の程度とを調べて不粘着の大小を評価する。
JIS K 5600-3-6 参照。
(※2)

対応英語(参考):
print resistance


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1595

用語: ブルーミング

定義:
初期につやあり塗装であった表面上に粉末状物質を生じる現象。
そのため、つや及び色の冴えが失われる。

対応英語(参考):
blooming


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1596

用語: フロスチング,霧状しわ

定義:
塗膜表面にフロスト(霜)状の非常に細かいしわが多量に発生する現象。
この現象を意図的に作って装飾模様とすることもある。

対応英語(参考):
frosting


(※1)
JIS K 5600-5-6 及び JIS K 5600-5-7 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5600-5-6
塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)

JIS K 5600-5-7
塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第7節:付着性(プルオフ法)

(※2)
JIS K 5600-3-6 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5600-3-6
塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第6節:不粘着乾燥性