マドクラック,泥状割れ/無彩色/明度/目やせ/木目の白化
塗料用語において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている用語のうち、『マドクラック,泥状割れ』、『無彩色』、『明度』、『目やせ』、『木目の白化』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『マドクラック,泥状割れ』、『無彩色』、『明度』、『目やせ』、『木目の白化』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 b)塗膜及びその性質 】
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1606
用語: マドクラック,泥状割れ
定義:
乾燥中に生じる深い割れ。
主に顔料成分の非常に多い塗料を多孔質の素地に厚く塗装したときに起こる。
対応英語(参考):
mud cracking,
mudcracking
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1607
用語: 無彩色
定義:
白・灰色・黒のような、色相のない色。
JIS Z 8105 参照。(※1)
対応英語(参考):
achromatic color (achromatic colour)
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1608
用語: 明度
定義:
物体表面の反射率が、他に比べて多いか、少ないかを判定する視感覚の属性を尺度としたもの。
色の明るさについていう。
JIS Z 8105 参照。(※1)
対応英語(参考):
value,
lightness
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1609
用語: 目やせ
定義:
素地面、下地面の高低、組織などの不均などによって、仕上げ塗面に細かなくぼみができる性質。
木材塗装で目やせを防ぐには、素地木材を十分に乾燥した後、露出導管部に目止め剤(※2)を埋め込み、乾燥後よく研磨しておくことが大切であり、木材塗装・金属塗装を問わず、塗り重ねるごとに、塗膜を十分に乾燥し研磨することが必要である。
対応英語(参考):
grain depression
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1610
用語: 木目の白化
定義:
主に木目のはっきりした木材で、透明膜が形成されるにつれて現れる白又は銀白色の領域。
対応英語(参考):
whitening in the grain
(※1)
JIS Z 8105 は、以下のJIS規格になります。
JIS Z 8105
色に関する用語
この規格では、色に関する主な用語について規定されています。
(※2)
目止め剤とは、木材の導管のくぼみを埋め、なお、上塗り塗料がその部分に吸い込まれるのを防止するための塗料補助材料のことです。