拡散反射率/重ね塗り適合性/ガスチェッキング/カーテン
塗料用語において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている用語のうち、『拡散反射率』、『重ね塗り適合性』、『ガスチェッキング』、『カーテン』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『拡散反射率』、『重ね塗り適合性』、『ガスチェッキング』、『カーテン』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 b)塗膜及びその性質 】
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1515
用語: 拡散反射率
定義:
面の入射光に対する拡散光の割合。
面の色の明るさを表す。
通常は、面の法線に対して入射角45度、受光角0度で測る。
これを45度、0度拡散反射率という。
対応英語(参考):
diffuse reflectance,
reflectance
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1516
用語: 重ね塗り適合性
定義:
乾燥してできた塗膜の上に、同じ塗料を塗り重ねたときに、塗装上の支障が起こらず、正常な塗り重ね塗膜層が得られるための塗料の性状。
対応英語(参考):
recoatability
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1517
用語: ガスチェッキング
定義:
塗料が乾燥するときに、燃焼生成ガスの影響で塗面に半透明で微細なしわ、割れ(チェッキング(※1))などが生じる現象。
対応英語(参考):
gas checking,
gas crazing
分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質
番号: 1518
用語: カーテン
定義:
垂直又は傾斜した面に塗料を塗ったとき、乾燥までの間に、塗料の層が下方に移動して起こる局部的な塗膜の異常。
垂直表面の局部的な範囲に、波状又は幅広のカーテンのひだ(絞り)のような特徴的な外観を呈して現れる。
たるみの項参照。
対応英語(参考):
curtains,
curtaining
(※1)
チェッキングとは、多少規則的に乾燥膜の表面に分布する微細な割れを特徴とするわれの形態の一つです。
割れの深さは、上塗り塗膜の底に達していません。