耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

低温割れ/適合性(製品と素地の)/適合性(塗装系中の製品の)



塗料用語において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている用語のうち、『低温割れ』、『適合性(製品と素地の)』、『適合性(塗装系中の製品の)』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”b)塗膜及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『低温割れ』、『適合性(製品と素地の)』、『適合性(塗装系中の製品の)』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 b)塗膜及びその性質 】


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1570

用語: 低温割れ

定義:
低温に曝された塗膜に起こる割れ。

対応英語(参考):
cold cracking


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1571

用語: 適合性(製品と素地の)

定義:
素地に対する製品の適合性。
素地に塗装したとき、製品の性能又は素地の性質のいずれにも悪影響を及ぼさずに固着した乾燥塗膜を形成する能力。

対応英語(参考):
compatibility (of products with substrate)


分類: 塗料用語 > b)塗膜及びその性質

番号: 1572

用語: 適合性(塗装系中の製品の)

定義:
2種類又は2種類以上の塗料を、はがれ
(※1)、膨れ(※2)のような悪影響を生じさせないで一つの塗装系に組み合わせることができる能力。

対応英語(参考):
compatibility (of products in paint system)


(※1)
はがれとは、付着性が失われてある広さの膜が自然に素地から分離する現象です。
一般に、割れ、膨れが生じた後に、付着性が失われた結果、塗装系の1層又はそれ以上の塗膜が下層塗膜から、又は塗装系全体が素地からはがれます。
はがれは、その形状、程度及び深さによって評価されます。

(※2)
膨れとは、塗膜に泡が生成する現象です。
水分・揮発成分・溶剤を含む面に塗料を塗ったとき、或いは塗膜形成後に、下層面にガス、蒸気、水分などが発生、侵入したときなどに起こります。