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ポリエステル樹脂/やし油/油長/よう素価/ロジン



塗料用語において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている用語のうち、『ポリエステル樹脂』、『やし油』、『油長』、『よう素価』、『ロジン』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『ポリエステル樹脂』、『やし油』、『油長』、『よう素価』、『ロジン』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 c)塗膜形成要素及びその性質 】


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2053

用語: ポリエステル樹脂

定義:
多塩基類と多価アルコールとの縮重合によって作られる合成樹脂。
備考:
この樹脂は、その構造によって分類される。
例えば、飽和及び不飽和ポリエステル樹脂。
(※1)

対応英語(参考):
polyester resin,
polyester resins


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2054

用語: やし油

定義:
コプラやしの実から採取した固形の不乾性油。

対応英語(参考):
coconut oil


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2055

用語: 油長

定義:
油変性樹脂、又は油性系ワニスにおいて、含有脂肪酸量をトリグリセリドに換算した値を百分率(%)で表したもの。
油長45%以下を短油、油長45〜58%を中油、58%以上を長油ということがある。
油ワニスでは、短油、中油、長油をそれぞれ短油ワニス、中油ワニス、長油ワニスという。

対応英語(参考):
oil length


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2056

用語: よう素価

定義:
油脂・樹脂に化学的に結合する酸素の量に比例し、不飽和度を推定するために用いる。
試料100gと結合するハロゲンの量を換算して得るよう素のg数で表す。
ウィス法とハンス法とがある。
JIS K 5421 参照。

対応英語(参考):
iodine value,
iodine number


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2057

用語: ロジン(※2)

定義:
生松やに、又は松の木のくずを水蒸気蒸留して得た物質を、更に蒸留して、テレビン油を流出分離したときの樹脂状の残留物。
主成分はアビエチン酸。
JIS K 5902 参照。

対応英語(参考):
rosin,
colophonium


(※1)
不飽和ポリエステル樹脂とは、ポリマー鎖の中に後で架橋ができるような炭素-炭素二重結合によって特徴付けられているポリエステルのことです。

(※2)
ロジンについては、以下のJIS規格があります。

JIS K 5902
ロジン

この規格では、生松やにから製造したロジンについて規定されています。
ロジンは以下のように2級に分けて、色の明るさを示す番号を級のあとに付けるよう規定されています。
・1級 : 1〜5号
・2級 : 1〜8号