塩基性顔料/塩基性クロム酸鉛/塩基性炭酸鉛/鉛丹
塗料用語において、”d)顔料及びその性質”に分類されている用語のうち、『塩基性顔料』、『塩基性クロム酸鉛』、『塩基性炭酸鉛』、『鉛丹』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”d)顔料及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『塩基性顔料』、『塩基性クロム酸鉛』、『塩基性炭酸鉛』、『鉛丹』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 d)顔料及びその性質 】
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2209
用語: 塩基性顔料
定義:
金属の酸化物を主成分とする塩基性の粉末。
酸価の高い油、油ワニスなどと反応して金属石けんを作る性質があり、油性塗料の塗膜を硬化させる効果が大きい。
亜鉛華、鉛丹、鉛白など。
対応英語(参考):
basic pigment
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2210
用語: 塩基性クロム酸鉛
定義:
クロム酸鉛と水酸化鉛とが結合したと考えられる化合物。
赤黄色の粉末で、サビ止め顔料として用いる。
対応英語(参考):
basic lead chromate
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2211
用語: 塩基性炭酸鉛
定義:
炭酸鉛と水酸化鉛とが結合したと考えられる化合物。
白い粉末で鉛白の主成分。
対応英語(参考):
basic lead carbonate,
basic carbonate white lead
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2212
用語: 鉛丹
定義:
四三酸化鉛を主成分とする朱顔料。
さび止め顔料として用いる。。
JIS K 5108 参照。
対応英語(参考):
red lead
(※1)
鉛丹については、以下のJIS規格があります。
JIS K 5108
鉛丹(顔料)
この規格では、鉛丹(四三酸化鉛を主成分とする赤顔料で塗料用を含む)について規定されています。
この規格では、鉛丹は以下のように定義されています。
【鉛丹】
四三酸化鉛(PbO4)及び一酸化鉛(PbO)を主成分とし、通常の製造工程で混入する以外の不純物を含まない、赤又は黄色みの赤顔料。