鉛白/黄鉛/オーカー/カオリン
塗料用語において、”d)顔料及びその性質”に分類されている用語のうち、『鉛白』、『黄鉛』、『オーカー』、『カオリン』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”d)顔料及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『鉛白』、『黄鉛』、『オーカー』、『カオリン』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 d)顔料及びその性質 】
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2213
用語: 鉛白
定義:
塩基性炭酸鉛を主成分とする白顔料。
JIS K 5103 参照。
対応英語(参考):
white lead
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2214
用語: 黄鉛(※1)
定義:
クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料。
5G、10Gの順に青味を帯び、R、5Rの順に赤味を増す。
5G、10Gは硫酸鉛を含み、R、5Rは塩基性クロム酸鉛を含み、Gは通常どちらも含まない。
JIS K 5110 参照。
対応英語(参考):
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2215
用語: オーカー
定義:
鉄鉱石が風化したものを含む黄色の土顔料。
合成法による鉄黄が多用され、これを合成オーカーと称することがある。
対応英語(参考):
ochre
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2216
用語: カオリン
定義:
長石が風化してできた土類。
含水けい酸アルミニウムを主成分とし、体質顔料として用いる。
対応英語(参考):
kaoline,
kaolinite
(※1)
黄鉛については、以下のJIS規格があります。
JIS K 5110
黄鉛(顔料)及びモリブデートオレンジ(顔料)
この規格では、カラーインデックス番号として、ピグメントオレンジ21、ピグメントイエロー34(黄鉛)及びピグメントレッド104(モリブデートオレンジ)に属し、汎用用途に適用する顔料の種類、品質及び試験方法について規定されています。