耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

カーボンブラック/乾き色(顔料の)/顔料/吸油量



塗料用語において、”d)顔料及びその性質”に分類されている用語のうち、『カーボンブラック』、『乾き色(顔料の)』、『顔料』、『吸油量』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”d)顔料及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『カーボンブラック』、『乾き色(顔料の)』、『顔料』、『吸油量』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 d)顔料及びその性質 】


分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質

番号: 2217

用語: カーボンブラック

定義:
ガス状又は液状の炭化水素を不完全燃焼又は熱分解して作る。
塗料用、インキ用、ゴム用などがある。
原料の種類、燃焼、分解の条件などで粒子の大きさ及び性質が異なる。
炉壁に炎を触れさせて作ったものをチャンネルブラック・ガスブラックといい、密閉したレトルトの中又は炉の中で不完全燃焼させて作ったものをファーネスブラックといい、予熱した炉の中で分解して作ったものをサーマルブラックという。
JIS K 5107 参照。

対応英語(参考):
carbon black


分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質

番号: 2218

用語: 乾き色(顔料の)

定義:
顔料が粉末状のときの色。
備考:
dry colour は、白以外の黒を含む有色顔料を説明するのに用いられる用語(BS)。

対応英語(参考):
dry color of pigment (dry colour of pigment)


分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質

番号: 2219

用語: 顔料

定義:
一般に水は溶剤に溶けない微粉末状で、光学的、保護的又は装飾的な性能によって用いられる物質。
無彩又は有彩の、無機又は有機の化合物で、黄色、補強、増量などの目的で塗料、印刷インキ、プラスチックなどに用いる。
屈折率の大きいものは隠ぺい力が大きい。
備考:
特殊な場合には、例えば、防せい顔料では、ある程度の水溶性が必要とされることがある。

対応英語(参考):
pigment


分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質

番号: 2220

用語: 吸油量

定義:
顔料を液体と機械的に練り合わせて堅いペースト状にするために必要な量。
ペイント、エナメルペイントなどを作るときに、個々の顔料を練り合わせるのに必要なボイル油、ワニスなどの量を知るために重要であり、顔料の粒度、表面積の大小の知見にも役立つ。
通常は、顔料100gに対する煮あまに油(又は精製あまに油)のml数又はg数で表す。
JIS K 5101 参照。

対応英語(参考):
oil absorption,
oil absorption value


(※1)
カーボンブラックについては、以下のJIS規格があります。

JIS K 5107
カーボンブラック(顔料)

この規格は、顔料としてのカーボンブラックについて規定されています。