分散度/べんがら/見掛け比容,見掛け密度/有機顔料
塗料用語において、”d)顔料及びその性質”に分類されている用語のうち、『分散度』、『べんがら』、『見掛け比容,見掛け密度』、『有機顔料』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”d)顔料及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『分散度』、『べんがら』、『見掛け比容,見掛け密度』、『有機顔料』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 d)顔料及びその性質 】
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2249
用語: 分散度
定義:
ミルベース中の、又は塗料中の最大粒子の大きさに関連する用語。
規定の試験条件の下で、標準ゲージで製品中のはっきりした固形粒子が容易に認められる溝の深さを示す数値の読みで表す。
JIS K 5600-2-1 参照。(※1)
対応英語(参考):
fineness of grid
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2250
用語: べんがら
定義:
酸化鉄(?)を主成分とする顔料。
黄味がかった赤から紫までの色相をもつものがある。
JIS K 5109 参照。(※2)
対応英語(参考):
red iron oxide
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2251
用語: 見掛け比容,見掛け密度
定義:
単位質量の顔料を落下して自然にたい積又はタップしたときに示す見掛けの容積(又は見掛けの密度)。
見掛けの比容は ml/g で表し、見掛け密度は g/ml で表す。
見掛けの比容はかさ、見掛け密度はかさ比重のことをいう。
JIS K 5101(※3) 参照。
備考1.
BS 2015 ではタップした見掛け密度、見掛け比容をそれぞれ”bulk density”、”bulking volume”といい、タップしていない見掛け密度を”apparent density”と区分している。
備考2.
ASTM では、見掛け比容を”bulking value”といい、lb/Gal で表している。
対応英語(参考):
apparent specific volume,
apparent density
分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質
番号: 2252
用語: 有機顔料
定義:
有機物を発色成分とする顔料。
対応英語(参考):
organic color (organic colour),
organic pigment
(※1)
JIS K 5600-2-1 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5600-2-1
塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法)
(※2)
JIS K 5109 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5109
酸化鉄(顔料)
(※3)
JIS K 5101 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5101
顔料試験方法