耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

リサージ/リトポン/リーフィング



塗料用語において、”d)顔料及びその性質”に分類されている用語のうち、『リサージ』、『リトポン』、『リーフィング』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”d)顔料及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『リサージ』、『リトポン』、『リーフィング』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 d)顔料及びその性質 】


分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質

番号: 2253

用語: リサージ

定義:
一酸化鉛を主成分とする粉末。
JIS K 1456 参照。

対応英語(参考):
litharge


分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質

番号: 2254

用語: リトポン

定義:
硫化亜鉛と硫酸バリウムの混晶と考えられる白顔料。
通常、硫化亜鉛を27%以上含む。
硫化亜鉛の含有量が多いほど隠ぺい力
(※1)、着色力が大きい。
JIS K 5105 参照。
(※2)

対応英語(参考):
lithopone pigment,
lithopone


分類: 塗料用語 > d)顔料及びその性質

番号: 2255

用語: リーフィング

定義:
りん片状の顔料を含む塗料を塗ったとき、塗膜形成時に、その顔料片が平行して重なり合って塗料の膜の表層に配列する現象。
リーフィング形アルミニウム粉をワニスと混合して作るアルミニウムペイント
(※3)では、この現象が顕著で、塗面は、連続して輝いた金属膜のように見える。
リーフィングは、顔料とビヒクルとの両者の性質の相互作用によって、塗膜形成時に起こる。

対応英語(参考):
leafing


(※1)
隠ぺい力とは、塗膜が下地の色の差を覆い隠す度合のことです。
黒と白とに塗り分けて作った下地の上に、同じ厚さに塗ったときの、塗膜の45度、0度拡散反射率又は三刺激値Yの比で表します。

(※2)
JIS K 5105 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5105
リトボン(顔料)

(※3)
アルミニウムペイントは、アルミニウム粉を顔料分とするエナメルペイントです。
アルミニウム粉又はアルミニウム粉のペーストと油ワニスとを、あらかじめ混合したものと、別々の容器に分けて1組としたものとがあります。
さび止めペイントの上塗り、熱線反射塗料、銀色塗装などに用います。
JIS規格では以下のJISになります。

JIS K 5492
アルミニウムペイント

この規格は、熱線の反射、水分の透過防止などの目的で主として屋外の銀色塗装に用いるアルミニウムペイントについて規定しています。