ドライヤー/流れ止め剤
塗料用語において、”f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質”に分類されている用語のうち、『ドライヤー』、『流れ止め剤』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『ドライヤー』、『流れ止め剤』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質 】
分類: 塗料用語 > f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質
番号: 2619
用語: ドライヤー
定義:
通常、有機金属化合物で有機溶剤及びバインダーに可溶、酸化乾燥する塗料の乾燥過程を促進するために添加する化合物。
主成分は鉛、マンガン、コバルトなどの金属石けん。
液状ドライヤー、のり状ドライヤーなどがある。
備考:
水可溶性の乾燥剤も存在する。
対応英語(参考):
drier,
siccative
分類: 塗料用語 > f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質
番号: 2620
用語: 流れ止め剤
定義:
塗装したとき、塗膜にたるみ(※1)を生じる傾向を減少させるために塗料に配合する物質。
塗料に適切な流展性を与える増粘剤が多く用いられ、溶剤形塗料には有機ベントナイト、金属石けん、ホワイトカーボン、脂肪酸アマイドなどが、水系塗料にはベントナイト、ポリビニルアルコール、カルボキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどが用いられる。
対応英語(参考):
antisagging agent,
antisag agent,
antirunning agent
(※1)
たるみとは、たれとも言われ、垂直又は傾斜した面に塗料を塗ったとき、乾燥までの間に、塗料の層が下方に移動して起こる局部的な膜厚の異常のことです。
半円状、つらら状、波状又はカーテンのひだ状などになる現象をいいます。
厚く塗り過ぎたとき、塗料の流動特性の不適、大気状態の不敵などによって起こりやすい現象です。
[ 塗料用語 > 塗料補助剤,塗装補助剤,性質 ]