ニトロセルロース溶解性/フィラー
塗料用語において、”f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質”に分類されている用語のうち、『ニトロセルロース溶解性』、『フィラー』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『ニトロセルロース溶解性』、『フィラー』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質 】
分類: 塗料用語 > f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質
番号: 2621
用語: ニトロセルロース溶解性
定義:
ラッカーシンナーのラッカーに対する溶解性の試験の一種。
塗料用の硝酸セルロース(※1)を溶解する性能を調べて判定する。
JIS K 5538 参照。(※2)
対応英語(参考):
solubility for nitrocellulose
分類: 塗料用語 > f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質
番号: 2622
用語: フィラー
定義:
塗装の前に表面に小さな欠陥を除き、及び/又は平滑で均一な平面を作るために用いられるペースト状コンシステンシー(※3)をもつ製品。
ストッパーの項参照。
備考:
フィラーという用語は体質顔料(※4)と同義にも用いる。
対応英語(参考):
(※1)
硝酸セルロースとは、セルロースの硝酸エステルのことです。
(※2)
JIS K 5538 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5538
ラッカー系シンナー
(※3)
コンシステンシーとは、液体を変形するときに起こる力学的抵抗のことです。
液体の流動には、粘性流動、塑性流動、チキソトロピー、ダイラタンシーなどがあって、抵抗の状態に違いがあります。
定量的には、応力-ずり速度曲線を用いて粘度、粘度変化、降伏値などで表すことができます。
(※4)
体質顔料とは、使用するビヒクルに不溶のつぶ状又は粉状で、塗料・塗膜のある種の改質を目的として配合される、通常は屈折率が小さい(1.7以下)顔料のことです。
炭酸カルシウム、タルク、バライト粉などがあります。
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