希釈性/硬化剤
塗料用語において、”f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質”に分類されている用語のうち、『希釈性』、『硬化剤』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『希釈性』、『硬化剤』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質 】
分類: 塗料用語 > f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質
番号: 2607
用語: 希釈性
定義:
シンナーが所定の塗料を溶解する性質。
希釈性を調べるには、試料と見本品について、等体積のクリヤラッカー又はワニスを薄めたもので塗料を作り、見本品の場合と比べて、塗膜に悪影響がなければ希釈性は劣らないとする。
対応英語(参考):
dilution stability
分類: 塗料用語 > f)塗料補助剤、塗装補助剤及びそれらの性質
番号: 2608
用語: 硬化剤
定義:
塗料の硬度の増進又は硬化反応を促進若しくは制御するために用いられる橋かけ剤、樹脂、その他の変性剤。
備考:
常温硬化形塗料では、エポキシ樹脂(※1)塗料におけるアミンアダクト及びポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂塗料におけるポリイソシアネート類は、架橋反応によって硬化する硬化剤の代表的な例である。
また、酸硬化形アミノ樹脂塗料における有機酸又は無機酸などの酸触媒、不飽和ポリエステル樹脂塗料の過酸化物(重合開始剤)とナフテン酸コバルト(促進剤)なども硬化剤ということがある。
対応英語(参考):
bardener,
curing agent
(※1)
エポキシ樹脂とは、分子中にエポキシ基を2個以上含む化合物を重合して得た樹脂状物質のことです。
エピクロルヒドリンとビスフェノールとを重合して作ったものなどがあります。
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