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素地調整/大理石塗り/たたき塗り/タックラグ,粘着布



塗料用語において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている用語のうち、『素地調整』、『大理石塗り』、『たたき塗り』、『タックラグ,粘着布』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『素地調整』、『大理石塗り』、『たたき塗り』、『タックラグ,粘着布』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器 】


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3043

用語: 素地調整(※1)

定義:
塗装に備えて表面を処理するすべての方法。
生地ごしらえ、下地ごしらえを参照。
備考1.
木部面では、汚れ、異物の除去、打こんの補修、けば取り、かんな目、逆目の除去、やにの処理、裂け目、虫穴の充てんなど。
金属面では、加工時にできたうねり、ひずみ、溶接跡の処理、付着した油脂類、研削材、金属くず、さびなどの除去。
壁塗りでは、付着した塗材の除去、き裂埋め、しみ抜き、割れ目、くぼみ目などの補修、あく止め、吸い込み止めなどがある。
備考2.
JIS Z 0310 では、素地調整は、鋼材の表面に防食を目的とする塗膜が良好に付着するよう、鋼材表面のミルスケール、さびなど被覆の付着に支障となる物質を除去し、また、表面に適切な粗さを与える機械的又は化学的処理。
また、国内ではこの素地調整のほかにさまざまの用語、例えば、下地処理、前処理、生地ごしらえ、ケレンなどが用いられる。

対応英語(参考):
surface preparation


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3044

用語: 大理石塗り

定義:
磨き大理石の外観と肌合いを塗料によって再現する状態。

対応英語(参考):
marbling


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3045

用語: たたき塗り

定義:
塗面をたたくようにして塗る塗り方。
塗付後直ちに塗面を、スチップル用はけで規則的に一様にたたいて、塗膜を平滑にならし、はけ目、その他のむらを除くために行う。
また、粘ちゅう度の高い塗料を塗付して、乾かないうちに、スチップル用はけ又はスチップル用ローラを用いて、塗膜の表面に凹凸模様を作る塗り方をいう。
また、塗面に別の色の塗料をはん点状に塗る塗り方をいうこともある。

対応英語(参考):
stipple,
stippling


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3046

用語: タックラグ,粘着布

定義:
研磨作業後、次の塗装前に素地からダストを除去するために用いられる粘着物質を含浸させた織物。

対応英語(参考):
tack rag


(※1)
素地調整及びその処理面の試験と評価方法などに関しては、以下のJIS規格があります。

JIS Z 0310
素地調整用ブラスト処理方法通則

JIS Z 0313
素地調整用ブラスト処理面の試験及び評価方法

JIS Z 0310 では、防錆(防せい)防食を目的として鋼材に塗料及び関連製品を被覆する場合に、それらの被覆前に鋼材の素地調整をするために行うブラスト処理方法に規定するとともに、使用する研削材、並びに処理面の試験及び評価方法関する基本的事項について規定されています。