耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

研ぎおろし/塗装/塗装系/塗装工程



塗料用語において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている用語のうち、『研ぎおろし』、『塗装』、『塗装系』、『塗装工程』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『研ぎおろし』、『塗装』、『塗装系』、『塗装工程』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器 】


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3055

用語: 研ぎおろし

定義:
塗膜又は塗膜層を研磨材で研いで所定の状態まで削り取る操作。
備考:
BS では、フェルト又は類似の材料のパッドに極めて細かい研磨剤をつけて、水又は適切な溶剤を潤滑剤として研ぎおろすことを、フェルト研ぎ(felting down)という。

対応英語(参考):
flatting down,
felting down,
flatting


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3056

用語: 塗装

定義:
物体の表面に、塗料を用いて塗膜又は塗膜層を作る作業の総称。
備考:
ISO 用語規格では、塗料は”coating material”、塗膜は”coat”と定義しているが、ここに記載する塗装に対応する用語は規定されていない。
また、BS 用語規格では、同様に”coating material”を塗料、”coat”を塗膜とするほか、”coating”を塗装として定義している。
しかし、ASTM 用語規格では、”coating”は塗料として、また、塗ることは”paint(vb)”として定義されている。
そのほか、CED には、塗装の意味の用語として”application”が記載されている。
ここでは、対応英語は、”coating”、”application”その他を併記している。

対応英語(参考):
coating,
application,
painting,
finishing


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3057

用語: 塗装系

定義:
塗装される又は既に塗装されている塗料の塗膜層の総称。
塗装の目的・効果を満足するように作った、地肌塗りから上塗りまでの塗り重ね塗膜の組合せを総称する用語。
備考:
塗装系は、通常、乾燥又は硬化に必要な適切な間隔をおいて、指定の順番で、別々に塗装された複数の塗膜から構成される。
ある種の塗料では、例えば、ウエットオンウエット吹き付け塗りのような多少とも連続する塗装工程によって適切な膜厚と隠ぺい性をもつ塗装系を作ることができる。
この場合、塗装系のどの部分も、上記の意味で別々の塗膜とはいえない(CED)。

対応英語(参考):
coating system,
paint system


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3058

用語: 塗装工程

定義:
塗装系を作るための工程。
塗装の目的、塗ろうとする物体の素地、形状、数、用いる塗料の性質、塗装場所の条件などによって、素地の処理、塗料の塗り方、乾燥の方法、塗膜形成後の処理方法などを選定して、工程を設計する。
備考:
ISO 用語規格では、”coating process”は、浸し塗り
(※1)、吹付け塗り(※2)、ローラーコーティング、はけ塗り(※3)など、塗料を素地に塗装する過程を説明する一般用語としている。

対応英語(参考):
painting process,
coating process


(※1)
浸し塗りとは、塗料を入れた槽の中に被塗物を浸した後引き上げる塗り方です。
余分の塗料は滴下して除きます。

(※2)
吹付け塗りとは、スプレーガンで塗料を微粒化して吹き付けながら塗る方法です。

(※3)
はけ塗りとは、はけ(ハケ)で塗料を塗る方法です。