耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

塗付け量/塗り面積,塗り坪/はけ/はけ塗り



塗料用語において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている用語のうち、『塗付け量』、『塗り面積,塗り坪』、『はけ』、『はけ塗り』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『塗付け量』、『塗り面積,塗り坪』、『はけ』、『はけ塗り』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器 】


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3063

用語: 塗付け量

定義:
規定の作業条件で、単位面積に規定の厚さの乾燥塗膜を作るのに必要な塗料の量。
一般に、g/m2、ml/m2、試験では、g/100cm2、ml/100cm2 で表す。
備考:
塗り面積(spreading rate)の項参照。

対応英語(参考):
application rate


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3064

用語: 塗り面積,塗り坪

定義:
一定量の塗料によって必要な厚さの塗膜を作ることのできる表面積。
通常、m2/l 又は m2/kg で表す。
JIS K 5600-3-1
(※1) 参照。
備考:
塗り坪には、規定する条件によって、次の種類がある。
1)practical spreading rate : 実用塗り坪
実用的な条件の下で規定された方法で1回塗りしたとき、一定量の塗料で塗ることができる規定の素地の面積。
2)theoretical spreading rate : 理論的塗り坪
不揮発分の容積から計算される塗り坪。
3)natural spreading rate : 平均的塗り坪
熟練した試験者によって、はけで流れ・たれのないように、一様に塗付した場合のウエットフィルム質量当たりの平均面積又はウエットフィルム容量当たりの平均面積。

対応英語(参考):
spreading rate


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3065

用語: はけ

定義:
塗料を塗り付ける器具の一種。
獣毛又は合成樹脂製繊維を束ねて、柄に固定したもの。
毛や繊維の束に塗料を含ませ、物体の表面に触れて移動し、塗料を物体の表面に薄層として塗り付ける。
束の形や角度によって、ずんどうばけ
(※2)・丸はけ・平はけ・すじかいばけ があり、用いる毛には、馬毛、やぎ毛、豚毛、うさぎ毛、たぬき毛、ナイロンなどがある。
塗料の試験に用いるはけは、JIS K 5600-1-6 参照。
(※3)

対応英語(参考):
brush


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3066

用語: はけ塗り

定義:
はけで塗料を塗る方法。
JIS K 5600-1-6 参照。

対応英語(参考):
brush application,
brushing,
brush coating


(※1)
JIS K 5600-3-1 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5600-3-1
塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第1節:塗り面積(はけ塗り)

(※2)
ずんどうばけとは、塗料用のはけの一種で、二つに割った柄の先端に毛の束をはさんで、毛先が柄の延長に向くように取り付けたものです。
毛の束の幅で大きさを表します。

(※3)
JIS K 5600-1-6 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5600-1-6
塗料−般試験方法−第1部:通則−第6節:養生並びに試験の温度及び湿度