耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

節止め/ブラスト処理/ブラスト処理用研削材/フラッシュさび



塗料用語において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている用語のうち、『節止め』、『ブラスト処理』、『ブラスト処理用研削材』、『フラッシュさび』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『節止め』、『ブラスト処理』、『ブラスト処理用研削材』、『フラッシュさび』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器 】


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3071

用語: 節止め

定義:
木材塗装で、はじめに節の部分などにセラックニス
(※1)などの速乾不透過性の塗料を塗る操作。
樹脂分がしみ出して塗膜層が軟化されたり、膨れができたりするのを防止するために行う。

対応英語(参考):
knotting,
killing


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3072

用語: ブラスト処理

定義:
処理される表面に高運動量のブラスト研削材を衝突させる方法。
金属製品に防せい防食を目的として塗料などを被覆する場合に、素地調整のために行われる。
研削材に大きな運動エネルギーを与えて金属表面に衝突させ、金属表面を細かく切削及び打撃することによってさび、スケールなどを除去して金属表面を清浄化又は粗面化させる方法。
JIS Z 0310 参照。

対応英語(参考):
abrasive blast-cleaning


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3073

用語: ブラスト処理用研削材

定義:
ブラスト処理に用いることを目的とする固形材料。
JIS Z 0310、JIS Z 0311、JIS Z 0312 参照。
(※2)

対応英語(参考):
blast cleaning abrasive


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3074

用語: フラッシュさび

定義:
ブラスト処理後の鉄素地面に短時間に形成される非常に薄いさびの層、又は水性塗料を塗装した後に急速に形成されるさび。

対応英語(参考):
flash rust,
flash rusting


(※1)
セラックニスとは、セラックをアルコールで溶かして作った揮発乾燥性のワニスです。
木材の透明塗装に用い、木材のペイント塗装では、やにがしみ出るのを防ぐために節などの部分に塗ります。

(※2)
JIS Z 0310、JIS Z 0311 及び JIS Z 0312 は、それぞれ以下のJIS規格になります。

JIS Z 0310
素地調整用ブラスト処理方法通則

JIS Z 0311
ブラスト処理用金属系研削材

JIS Z 0312
ブラスト処理用非金属系研削材