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りん酸処理(りん酸塩処理),りん酸塩化成処理/ローラ塗り



塗料用語において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている用語のうち、『りん酸処理(りん酸塩処理),りん酸塩化成処理』、『ローラ塗り』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『りん酸処理(りん酸塩処理),りん酸塩化成処理』、『ローラ塗り』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器 】


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3089

用語: りん酸処理(りん酸塩処理),りん酸塩化成処理

定義:
りん酸及び可溶性りん酸塩を主体とする水溶液で金属を処理し、その表面に不溶性のりん酸塩化被膜を作る表面処理方法。
防せい処理、塗装下地用処理などとして用いられる。
形成される被膜成分に応じて、りん酸亜鉛被膜、りん酸鉄被膜、りん酸マンガン被膜処理などがある。
化成処理
(※1)液中には遊離のりん酸と被膜形成金属の第一りん酸塩があり、金属をこの液中に浸すと液中のりん酸によって金属は溶解し、同時に第一りん酸塩の加水分解が起こり、難溶性の第二及び第三りん酸塩化物が金属表面に沈着し金属面を覆う被膜となる。
被膜は使用目的、作業性、コストなどによって最適なものを選定する必要がある。

対応英語(参考):
phosphating


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3090

用語: ローラ塗り

定義:
手持ちローラ(ブラシ)によって塗料を塗る方法。
備考:
ロールコーターによる工業塗装の場合は”Roller coating”。

対応英語(参考):
roller application


(※1)
化成処理とは、化学及び電気化学的処理によって、金属表面に安定な化合物を生成させる処理のことです。
上述のりん酸塩処理(りん酸処理)のほか、クロメート処理(クロム酸又は重クロム酸塩を主成分とする溶液中に品物を浸せきし、化学的に防せい皮膜を生成させる方法)、黒染処理などがあります。