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グリットブラスト/クロメート処理,クロム酸塩処理



塗料用語において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている用語のうち、『グリットブラスト』、『クロメート処理,クロム酸塩処理』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『グリットブラスト』、『クロメート処理,クロム酸塩処理』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器 】


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3017

用語: グリットブラスト

定義:
鉄、鋼スラグ又はアルミナ(コランダム)のような特殊な材料を用いるブラスト処理
(※1)のうちの一つの方法。
ブラスト処理の項参照。

対応英語(参考):
grit blasting


分類: 塗料用語 > g)塗料の塗り方、塗装の素地、素地調整及びそれらの材料並びに機器

番号: 3018

用語: クロメート処理,クロム酸塩処理

定義:
通常クロム酸及び/またはクロム酸塩からなる溶液を用いて行うある種の金属表面の化学的前処理。
備考:
クロメート処理、クロム酸-りん酸系処理などのクロム酸(塩)を含む水溶液による化成処理の総称。
慣用的にはクロメート処理を意味することがある。
a)亜鉛めっき(亜鉛メッキ)
(※2)後のクロム酸系処理
亜鉛は、そのままでは白色のさびを生成しやすいが、クロメート処理によって表面にクロム酸亜鉛の緻密な被膜ができて防せい力が大きくなる。
塩水に対しても強い耐久力を示す。
重クロム酸塩では黄金色に、無水クロム酸系では虹淡色の光沢のある仕上がりとなる。
b)クロム酸塩によるアルミニウムの化成処理
クロム酸塩のほか、ふっ化物などを加えた液に浸液し、黄金色の緻密な皮膜を作る。
クロメートを主な成分とし、りん酸系処理に比べて防錆力が大きい。
アルミニウムのクロメート処理には、これ以外にクロム酸-りん酸系処理がある。

対応英語(参考):
chromating,
chromate treatment


(※1)
ブラスト処理とは、処理される表面に高運動量のブラスト研削材を衝突させる方法の総称です。

(※2)
亜鉛めっき(亜鉛メッキ)とは、亜鉛イオンや亜鉛錯イオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して、陰極上に金属亜鉛を析出させる処理のことです。