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フローカップ,フォードカップ/マンセル表色系/ロジン定性試験



塗料用語において、”i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器”に分類されている用語のうち、『フローカップ,フォードカップ』、『マンセル表色系』、『ロジン定性試験』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『フローカップ,フォードカップ』、『マンセル表色系』、『ロジン定性試験』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器 】


分類: 塗料用語 > i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器

番号: 3428

用語: フローカップ,フォードカップ

定義:
塗料粘度計の一種。
規定容量の円筒形の容器に塗料を満たし、その底の規定の直径のあな(孔)から顔料が流下する時間によって粘度を計測する。
容器の底のあなの直径には数種類ある。
コンシステンシー
(※1)が比較的小さい塗料の流動性を推定するために用いる。
ISO の規格によるフローカップのほか、フォードカップがよく知られている。
JIS K 5600-2-2 参照。
(※2)

対応英語(参考):
flow cup,
Ford cup,
Ford viscosity cup


分類: 塗料用語 > i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器

番号: 3429

用語: マンセル表色系

定義:
色の三属性による色票配列に基づいてマンセル(A.H.Munsell)が考案した表色系。
マンセルヒュー(色相)・マンセルバリュー(明度)・マンセルクロマ(彩度)の三属性によって物体色を表す。
1943年に米国光学会で表色系の尺度を修正したものを、修正マンセル表色系という。
JIS Z 8721 参照。
(※3)

対応英語(参考):
Munsell system of color (Munsell system of colour),
Munsell system,
Munsell color system (Munsell colour system)


分類: 塗料用語 > i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器

番号: 3430

用語: ロジン定性試験

定義:
ロジン
(※4)の存在を検出するための試験。
無水酢酸と硫酸とを用いるて呈色試験が規定してある。

対応英語(参考):


(※1)
コンシステンシーとは、液体を変形するときに起こる力学的抵抗のことです。
液体の流動には、粘性流動、塑性流動、チキソトロピー、ダイラタンシーなどがあって、抵抗の状態に違いがあります。
定量的には、応力-ずり速度曲線を用いて粘度、粘度変化、降伏値などで表すことができます。

(※2)
JIS K 5600-2-2 は、以下のJIS規格になります。

JIS K 5600-2-2
塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度

(※3)
JIS Z 8721 は、以下のJIS規格になります。

JIS Z 8721
色の表示方法−三属性による表示

(※4)
ロジンとは、生松やに、又は松の木のくずを水蒸気蒸留して得た物質を、更に蒸留して、テレビン油を流出分離したときの樹脂状の残留物のことです。
主成分はアビエチン酸になります。