耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

電子線硬化/半硬化乾燥



塗料用語において、”h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器”に分類されている用語のうち、『電子線硬化』、『半硬化乾燥』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『電子線硬化』、『半硬化乾燥』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器 】


分類: 塗料用語 > h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器

番号: 3211

用語: 電子線硬化

定義:
電子線の集束した流れによって塗料を速硬化させる方法。
電子線のエネルギーで塗料中にラジカルを発生させ、ラジカルを重合開始剤として塗料中のモノマー、オリゴマー及びポリマーに橋かけ反応を生じさせるものである。
高エネルギーで浸透力も高い電子線は、硬化も迅速で、比較的容易に硬化できる。
ただし、電子線は発生するX線のシールドのほかに、生産ラインでも安全なシールドが必要となる。
また、平らな表面に対し最も効果があり、不規則な形では、より多くのビーム源を必要とする。

対応英語(参考):
electron beam curing


分類: 塗料用語 > h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器

番号: 3212

用語: 半硬化乾燥(※1)

定義:
塗料の乾燥状態の一つ。
塗った面の中央を指先でかるくこすってみて塗面にすり跡が付かない状態(dry to touch)になったときをいう。
JIS K 5600-1-1 参照。
備考:
BS では、指先で軽く圧力をかけて押えても、指紋の跡が残らず、粘着性を示さない状態(touch dry)をいう。

対応英語(参考):
dry to touch,
touch dry


(※1)
半硬化乾燥以外に、そのほかの塗料の乾燥状態の一つに、指触乾燥(塗った面の中央に触れてみて、試料で指先が汚れない状態(set-to-touch)になったときをいう乾燥状態)などがあります。