表面乾燥(上乾き)/フラッシュオフタイム
塗料用語において、”h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器”に分類されている用語のうち、『表面乾燥(上乾き)』、『フラッシュオフタイム』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『表面乾燥(上乾き)』、『フラッシュオフタイム』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器 】
分類: 塗料用語 > h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器
番号: 3213
用語: 表面乾燥(上乾き)
定義:
塗料の乾燥状態の一つ。
水平に置いた試験片の塗面に、規定量のバロチニ(細かいガラス球)を指定の高さから落とし、10秒後に試験片を傾けて、軽くはけではいて塗膜の表面にきずを付けずに、バロチニを除去できる乾燥状態をいう。
JIS K 5600-3-2 参照。
備考:
上乾きは、塗った塗料の層が、表面だけが乾燥状態になり、下層は軟らかく粘着性があって未乾燥状態にあることをいう。
対応英語(参考):
surface dry,
sand dry
分類: 塗料用語 > h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器
番号: 3214
用語: フラッシュオフタイム
定義:
ウエットオンウエット塗り(※1)で、続けて塗るときに必要な塗装間の時間、又は加熱乾燥若しくは放射線硬化の前に揮発成分の大部分を蒸発させるために必要とする時間。
備考:
フラッシュオフは、被塗物の表面に塗着した塗料に含まれる揮発成分のうち、大部分のものを次の塗装工程又は焼付け工程に移る前に蒸発させることをいう。
単にフラッシュと呼ぶこともある。
フラッシュオフさせるのに要する時間をフラッシュオフタイムという。
対応英語(参考):
flash-off time
(※1)
ウエットオンウエット塗りとは、先に塗った塗膜層が乾燥する前に次の塗膜層を塗り重ね、複合層を一つの膜として乾燥する方法のことです。
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