耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

焼付け/UV硬化法



塗料用語において、”h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器”に分類されている用語のうち、『焼付け』、『UV硬化法』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『焼付け』、『UV硬化法』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器 】


分類: 塗料用語 > h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器

番号: 3215

用語: 焼付け

定義:
塗り付けた塗料の層を、あらかじめ設定された最低温度で加熱して、バインダー
(※1)の架橋(分子量を増大)を起こさせて硬化させる工程。
加熱は暖めた空気の対流、赤外線の照射などによる。
加熱して乾燥させて得た塗膜は一般に硬い。
通常は、66℃以上の温度で乾燥する場合をいう。
加熱乾燥
(※2)の項参照。
備考:
一般に加熱乾燥の温度範囲と時間は、塗料ごとに規定されている。

対応英語(参考):
stoving,
baking


分類: 塗料用語 > h)塗料の乾燥及び乾燥用の機器

番号: 3216

用語: UV硬化法

定義:
放射エネルギーにさらることによって塗料を硬化する方法。
紫外線のエネルギーで塗料中にラジカルを発生させ、ラジカルを重合開始剤として塗料中のモノマー、オリゴマーやポリマーに橋かけ反応を生じさせるものである。
UVは、フリーラジカルを生じるのに十分なエネルギーを与えられないため光増感剤(ベンゾインエーテル、アセトフェノン誘導体)を添加し、それらの分解によってフリーラジカルを与える。
UV硬化塗料には、重合可能なポリマー又はオリゴマー以外に光増感剤及び塗装性をよくするための反応性希釈剤を用いる。
UVは、エナメル塗料や厚膜塗装物を十分に硬化しにくい。
平らな表面に対し最も効果的であり、不規則な形では、より多くのランプ(UV)を必要とする。

対応英語(参考):
UV curing


(※1)
バインダーとは、顔料を結合(bind)し、膜を形成するビヒクル(塗料の液相の構成部分の総称)の不揮発性部分のことです。

(※2)
加熱乾燥とは、塗り付けた塗料の層をあらかじめ設定された最低温度で加熱して、バインダーの架橋(分子量を増大)を起こさせて硬化させる工程のことです。